最近、犬猫の困った行動についてのご相談が増えています。 具体的には
①制御できない甘噛み
②攻撃的な噛み癖
③飼い主と離れることによる我慢できない不安感(分離不安)
④無駄吠え
⑤老齢犬の認知症

などです。ほとんどの場合、いずれも直ちに生命に関わることではないことがないので、飼い主さんが相談しにくい事が多く、
かなりこじれた状態でお話を伺うケースも少なくありません。

これらの問題は訓練所や熟練したトレーナーに預けることも一つの方法ですが、トレーナーの言うことには従っても、帰宅後飼い主の言うことには従わないことも多く、根本的な解決に至らないこともあります。また、ケースによっては薬物治療が必要になることもあり、この場合は獣医師でなければ行えない治療となります。
行動治療はすぐに効果が出るものではなく、ケースによっては1カ月単位での時間を要する場合も珍しくありません。

行動治療の流れとしては

 

①問診票の記入(家族構成、ご家庭での様子、問題行動の起こるきっかけ、対象、程度などを詳細にご記入いただきます。事前に記入用紙をお渡しいたしますので一度御来院ください) 

②診療日の予約 

③カウンセリングおよび治療方針の決定 

④ご家庭での実践 

⑤当院でのフォローアップ(初診から2週間程度で再度お話を伺います。2回目以降は飼い主さんだけの御来院で構いません)。
ご家族の方皆様の根気が 必要ですが、正しい方法で行えば程度の差はありますが効果は確実に表れます。ぜひご相談ください。